【万(よろず)考・法律】ブログへアップした写真画像に苦情が入ったとき,どう対処しますか。

#寄り道#
本人:職場先輩(男性)
相手:同後輩(同)

本人:めずらしく
   今宵(こよい)は
   少し酔っ払ってますか

相手:途中で出てきた
   ワインに
   やられちゃいました

本人:あの赤ワインは
   お店の一押し
   ですからね

相手:あの味に
   よわいん

1 設例

Aが

有名芸能人の顔写真画像を

自己のブログへ

アップロードしたところ

当芸能人の顔写真画像を

あるWebサイトに既にアップしていた

Bから

「写真画像を勝手にアップするな」などと

苦情(クレーム)が入った

Aは

どのように

対処したら

いいでしょうか

2 通常の対処方

情報が氾濫し

必要な情報を
容易に入手でき

しかも

誰でも容易に
情報を発信できる

今日において


誰であっても

「うっかり」
著作権侵害を
やってしまいがち





Bから
クレームを受けた
Aにおいて

速やかに

誠意をもって

削除等の
対処をすれば

通常

穏便に
済むことが
多いはず( ^)o(^ )

3 穏便に済まない場合

問題は

穏便に済まず
事が荒立つ場合

つまり

「うっかり」にすぎないのに

一大事であるかのように
因縁をつけられる

ようなときです



困惑・動揺して

対応を誤ると

深刻化しかねないので

あらかじめ

対処方を考えておく
のが無難です(^O^)

4 著作権の基本事項

穏便に済まない場合
の対処方を検討する前に

著作権に関する

大まかな
基本事項を

押さえておきましょう



まず

著作物について

いろいろな権利を
具体的に定めた
法律のことを

著作権法
(便宜上「本法」と略します)
といいます



そして

著作物とは

著作者の

思想・感情を

創作的

表現したもので

文芸・学術・美術・音楽

に属するもの

(本法2条1項1号)


設例の写真画像も
著作物に
当たり得ます
(本法10条1項8号)

著作物には
種々の権利(本法21~28条)
が認められるところ

Bが写真画像の
著作者であれば

次のような権利の侵害
が問題になります



例えば

サイト上にアップされた
写真画像を

著作者に無断で
ダウンロードしても

私的使用目的なら
複製権(本法21条)
の侵害にはなりません(本法30条)


ただ
この写真画像を
アップロードすると

その目的を問わず

公衆送信権(本法23条)
の侵害となります



アップした写真画像が
トリミング(部分切除)
されてると

同一性保持権(本法20条)
の侵害となります



ネーム付写真画像を
ネーム切除でアップすると

氏名表示権(本法19条)
の侵害となります


被写体が有名芸能人だと

パブリシティ権の侵害も
問題となります


ちなみに

もともとアップ済みの
顔写真なので

肖像権侵害は

少なくとも

Aとの関係では
問題になりません



そして

権利侵害が
問題視されると

民事上の損害賠償請求
削除請求

に発展しかねない
ばかりか


本人からの
被害申告があれば
(親告罪)

10年以下の懲役
1000万円以下の罰金
という刑事罰
(本法119条1項・123条1項)
も視野に入ってきます( ˘ω˘ )





著作権と親告罪の理解を
深めたい方は

後記【注】を参照のこと!

5 依拠性に関する対処方

Aが
誠意をもって
対処する姿勢を
見せているのに

Bが
理不尽に
権利を主張してくる
ような場合の対応策(対処方)
として


まず
考えられる
Aの言い分は

というもの


つまり

BがWebサイトに
アップしていた写真画像
依拠せず無関係に

Aが当該写真画像を
ブログにアップした

という意味合いです



刑事罰は

故意犯に
限定されており

「うっかり」の不注意


つまり
過失犯は
罪に問われません


しかも

民事上
故意と過失とでは

損害賠償の金額が
違ってきます




要するに

単なる不注意(軽過失)
にすぎない点
を強調して

円満(話し合い)解決
に持ち込めれば
御の字ですネ(^.^)

6 類似性に関する対処方

次に
考えられる
Aの言い分は

「Bの写真画像とAがアップした写真画像とはコアな部分で似ていない」

というもの



本質部分が
類似せず
異なっていれば

Aがアップした写真画像は


むしろ

A自身の
創作的な表現として
尊重に値し

著作権侵害は
問題になりません

7 創作性に関する対処方

さらに
考えられる
Aの言い分は

「Bの写真画像はありふれた表現にすぎない」

というもの



Aが
アップした
写真画像が

仮に
Bの写真画像との関係で

依拠性・類似性が
肯定されたとしても

B自身の
オリジナル(B著作)による
写真画像に

創作的表現
が認められない
(ありふれている)
ときは


そもそも

権利性を有する
著作物に
該当しない
ことになります



とはいえ

表現が

創作的か
それとも
ありふれているか
どうかの判断は

かなりあいまいです


この点

それなりに
個性が表れていれば十分

との見方も

あり得るので

要注意です(-.-)


ちなみに

Bの写真画像が
オリジナルではなく

他人の写真画像を
転用したようなときは

転用画像における

B自身による
創作的表現の有無が

争点となります

8 まとめ

穏便に済ますことが
できない場合を
想定して

  1. 依拠性


  2. 類似性


  3. 創作性

の視点からの対処方
に触れてきました



逆にいえば

Aの画像アップ行為が

Bの写真画像との関係で

著作権侵害と
評されるためには

前記3要素を充足する
必要がある

ということです





以上の視点が
有意義なのは

間違いないとはいえ

やはり

大きくこじれる前に

この分野を得意とする
専門家に相談するのが
近道です(^-^)



ただ
相談するにしても

気持ちの上では

関連知識を

事前に
持ち合わせている
かどうかによって

雲泥の違い
になりますから

以上の対処方(対応策)

を押さえておくのは

決して
無駄ではありません(●^o^●)



そうはいうものの

今回の知識(スキル)が

リアルに
活躍しないで済むことを

願ってます(^_-)





【注】著作権と親告罪

①著作権法上の親告罪とは

著作権者の告訴がない限り
起訴できないこと(本法123条1項)

②著作権法違反行為は

基本的に親告罪ですが

一定の場合に非親告罪となります

③例えば

オリジナルをそのまま販売・公開する
海賊版行為は非親告罪

二次創作やパロディ(批判・風刺)
に関するモノは親告罪です



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投稿者: toshi0227(トシ・オウ・トウ・トウ・セブン)

東京都世田谷区在住、妻子持ち、シニア層男性。法律職公務員。0型・蠍座・寅年。モットー「いまが一番!ここが一番!」「独見・我流」。趣味はテニス・ゴルフ・油絵等。定年退職が近づきつつあるため、社会との接点を確保して認知機能の低下を防ぎ、健康長寿・生涯現役を目指すべく、遅きに失した感はあるものの、思い切って「ユル・ヤワ」に「T.H.BLOG」を始めてみました。大海原を出航したばかりですが、よろしくお願いします。 ちなみに、ブログの公開表示名「toshi0227」は「トシ・オウ・トウ・トウ・セブン」と読みまーす(^^)

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