
#寄り道#
本人:職場先輩
相手:同後輩
本人:念願の海外旅行はどうでしたか
相手:観光地の格式高いホテルなのに
洗面台にアリが這(は)ってました
日本ならありえない話ですよネ
本人:アリのコトですから
ありとあらゆるところに
出現するのです
1 仕事帰りのとある出来事
夏の風物詩ともいえる
セミしぐれ
(あちこちで盛んに鳴くセミの声)
転勤先の
地方都市では
身近でしたが
ここ都内では
意識的に
動かない限り
セミを
間近に見たり
思いを馳(は)せる
コトは難しいです
少なくとも
自分の場合
通勤中は
常に
イヤホンをしており
セミの鳴き声に
季節の移ろいを
感じるコトは
少なくなりました(._.)
そんな状況の中
仕事帰りの
ある夕刻
いつものように
自宅玄関ドアまで
やってくると
ドア前の地べたに
うつ伏せで
一匹の「セミさん」が
いたのです
羽の模様から
アブラゼミと
分かりましたが
うつ伏せの状態なので
まだ
息絶えてないなと
ひと安心
昆虫は
息絶えると
脚の関節が
硬直しながら
曲がるため
ひっくり返って
しまうのが
常態なのです
案の定
そっと
ドアに近づこうと
するや否か
急に
最期の力を振り絞る
かのように
羽をばたつかせ
目の前から
いなくなって
しまいました
死期が近かった
かもしれず
邪魔したく
なかったのですが・・・
昆虫の目は
小さな目が集まる
複眼のため
広い範囲を
見渡すコトができ
そばをゆっくり
通り抜けよう
としても
無駄骨でした(-.-)
オスのアブラゼミは
「ジリジリジリ…」
と鳴きますが
特に
鳴いてなかったので
産卵(さんらん)の
大仕事を終えた
メスに
ちがいありません
久々に
セミを間近で
見かけたせいか
いまだに
余韻が
残ってます( ˘ω˘ )
2 セミの生態
「セミの一生は7年」
とどこかで聞いた
覚えがあります
幼虫の期間は
それなりに長い
といわれてる
ものの
飼育・観察が
難しいためか
生活実態(生態)が解明済みの
種類は
限られてます
幼虫の期間は
環境要因によって
変化します
なおなお
北米に分布する
周期ゼミは
幼虫の期間が
13年とか17年
だそうです
ところで
多くの種は
枯れた枝や樹皮(じゅひ)に
卵を産み付け
孵化(ふか)した
幼虫は
地面に降り
地中に潜(もぐ)って
木の根に
取りつきます
セミの幼虫は
根に流れる
樹液を吸って
育ちますが
栄養分が
多くないため
成長に
時間がかかり
幼虫期間が
長くなるのです
成熟した幼虫は
地上に
這(は)い出し
羽化(うか)して
成虫になります
羽化後の
セミの寿命について
7日程度と
聞いたりします
けど
実際には
種によって
1か月前後
だったりです
羽化後
数日間は
満足に
鳴くコトができないため
もーし
1週間程度しかない
とすると
種の保存に不可欠な
「婚活」を行う時間が
不十分となるのです
オスは
大きな声で鳴いて
メスを呼び寄せ
パートナーとなった
オスとメスは
交尾します
交尾を終えたメスの
最後の大仕事は
産卵です
こうして
セミの成虫に
与えられた役目は
全て
終了となります
孵化して
幼虫になり
更に成虫となって
寿命を終えるまでに
1年に満たない昆虫が
ほとんどなのに
セミは
昆虫の中でも
長寿の生き物
といえます
繁殖行動を終えて
死期が迫った
セミに対し
悲哀(ひあい)のまなざしを
向けるのは
失礼に当たります
あらかじめ
プログラミングされた
とおり
本懐を遂げ
迫りくる死期を
静かに迎えようと
しており
やり残し感
生への執着
死へのおそれ
などとは
無縁だからです
そろそろ
バッタリ出会った
「セミさん」の話に
戻すコトにします
そばをそっと
通り抜けようとした際の
「お疲れ様でした」
とのココロの声は
「セミさん」に
全く届いてない
でしょうが
それで構いません
「セミさん」
にとって
今生(こんじょう)には
微塵も
未練がない
と信じてますから( ^)o(^ )
3 レクイエム(鎮魂歌)
レクイエムとは
日本語で
鎮魂歌(ちんこんか)といい
亡き相手(対象)の安息を
具体的に願うコト
せっかく
今回
「セミさん」と
縁(えにし・宿縁)を結んだ
ので
最後に
レクイエムをつづって
当記事のタイトルと
帳尻を合わせたい
と思います
「セミさん」へ
あなたのおかげで
昆虫(セミ)ネタでの
記事公開が
実現しました
今後
当記事を
どれくらいのヒトが
読んでくれるか
心許ないですが
これだけは
自信をもって
言えます
あなたを
見かけたのは
「単なる偶然では
ないですよ」と
だだっ広い
この都会の片隅にある
小生(しょうせい)の
「すみか」の一画に
たどり着いてくれて
本当にありがとう!
「見届ける」コトが
できなかった
ばかりか
慰労の気持ちさえ
伝わらずじまい
でしたが
あたかも
「真っ白な灰」
になるまで
自らの命を
使い切る
とともに
確実に
次へ
紡(つむ)いだ
コト
信じて疑いません
本当に
お疲れ様でした
どうか
安らかに
お休みください
「一寸の虫にも五分の魂」
を肝に銘じる
ブロガーより
4 余談
9月に入り(令和3年現在)
いつものように
週1のテニススクール
に行ったところ
フリータイトルで
川柳(せんりゅう)
を募集してたので
ミーハーで
乗せられやすい
自分は
テニスを終え
施設内で
シャワーを浴びながら
ひねり出した
次の句を
帰りがけに
提出しました
「名残惜し
七年がかり
セミしぐれ」
そして
句の「ココロ」(趣旨)
についても
合わせて
求められたので
🔶繁殖活動の相手(メス)を
見つけるべく
懸命に鳴く
オスセミたちに
思いを馳せて
懐かしむモノ🔶
といった感じで
一緒に
提出してます
たーだ
帰宅してから
再考したところ
「川柳」ですから
このままでも
構わないのですが
もーし
「俳句」だったら
ダメ出し
を食らうだろうな
と思ってます
なぜかというと
初句(しょく)が
ストレートな
感情表現
になってる
からです
俳句では
何よりも
慎み深さ
が大事
なので
川柳ではなく
俳句として
作り直す
とすれば
「過ぎし季(き)の
七年がかり
蝉(セミ)しぐれ」
としますネ
そして
その「ココロ」についても
🔶今シーズンも終わっちゃいましたが
七年越しのラブソングを
オスセミたちが
ありったけの声で披露してましたよ🔶
くらいの
軽いノリで
サラッと
まとめるのも
一興(いっきょう)
だったかも
と振り返ってます
(;^ω^)